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ユーモアと知恵でサバイバル-火星の人-

火星の人 アンディ・ウィアー

猛烈な砂嵐により、火星探査のミッションは中止になった。
火星から離陸しようとする宇宙飛行士たち。しかし、その時、折れたアンテナがマーク・ワトニーを直撃。
マークは、火星に一人取り残された。マークのサバイバル生活が始まった。
マークは生きて地球に帰れるのか?

とっても面白かったです。
特殊な理論とかエイリアンとかは出てこず、リアルなサバイバルのお話なので、SFが苦手な人にもお勧めできる本だと思います。

次々に現れる障害に、マークがユーモアと知恵で立ち向かっていく姿が爽快でした。

マークがとにかくへこたれない人なのですが、
原語よりも日本語訳のほうが、よりユーモアあふれる性格になっているんじゃないかなぁ。

「だ・である」調に、時々「です・ます」調が現れるところが、面白いのですが、英語ではこういう表現はないですよね。

マークを助けようとする人達も素敵でした。
一人の人間を助けるために、多くの人が頑張って、国と国の境界を越えて協力する。
希望のあるお話でした。

タグ: SF
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占星術が文化に与えた影響-占星術の文化誌-

占星術の文化誌 鏡リュウジ

占星術が文学、美術、音楽、医術、心理学にどのように影響を与えてきたかを解説した本です。

登場するのは、「カンタベリー物語」、「神曲」、ボッティチェリの「春」、デューラーの「メランコリアⅠ」、ホルストの「組曲 惑星」など。

幅広い題材が詳しく説明されていて、とても面白かったです。

占星術に興味がある人だけでなく、西洋の文学、美術に興味がある人も楽しめる本だと思います。

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二人の芸術家の人生-火の鳥4 鳳凰編-

火の鳥4 鳳凰編 手塚治虫

奈良時代。生まれてすぐに事故で右目と左腕を失った我王は、村人からひどい扱いを受けていた。
遂に耐え切れなくなった我王は、村人を殺害し、村を追われる。
逃げた先で茜丸という仏師に出会った我王は、茜丸の右腕に斬りつける。
右腕が使えなくなり絶望しかけた茜丸だったが、お坊さんに励まされて再び彫刻に挑む。
一方、我王は速魚という女性と一緒に暮らすようになったが、速魚の作った薬に疑念を持ち、速魚を殺してしまう。
速魚の正体を知った我王は、激しく後悔する。放心状態で捕まり処刑されそうになった我王は、良弁僧正に助け出される。
良弁僧正と旅をする我王は、庶民の苦しみを知り、怒りとともに彫刻を作り、芸術家としての才能が開花する。
やがて、茜丸と我王は、大仏殿の鬼瓦を制作するという勝負をすることになる。

とても面白かったです。

極悪人の我王が、どんどん変わって成長していくところが面白かったです。
逆に茜丸は、悪いほうに変わってしまうんですけどね。せっかく火の鳥に会えたのに、人間に生まれ変わることができない悲しさ……。

我王が美しい朝日を見て涙するシーンが感動的でした。

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悲恋の物語-火の鳥3 ヤマト・異形編-

火の鳥3 ヤマト・異形編 手塚治虫

「ヤマト編」
ヤマトの王子が九州のクマソの討伐に赴く。
王子は、クマソの人々の生活に触れ、クマソの首領の妹カジカと恋に落ちる。
そして、ヤマトの民を救うために火の鳥を手に入れようとするのだが……。

黎明編の最後で崖をのぼりきった青年が、幸せな人生を送ったということがわかって、
「よかったなぁ」と思いました。

王子とカジカの恋は、悲しい結末を迎えますが……。
でも、最後に気持ちが通じあった二人は、幸せだったんでしょうね。

「異形編」
左近介と従者の可平は、豪雨の中、ある寺に向かう。
左近介は、その寺の尼、八百比丘尼を斬り殺す。それは、八百比丘尼に死にかけている自分の父親の治療をさせないためだった。
左近介と可平は、その寺から出ることができなくなる。
実は女であった左近介は、八百比丘尼のふりをして、寺に救いを求めてくる村人たちを治療するが……。

すごい時間ループSF物。

可平が泣きながら寺を出て行くところで、少し泣いてしまいました。

左近介がいつかループをぬけ出すことができると信じています。

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ミステリーの面白さ-アクロイドを殺したのはだれか-

アクロイドを殺したのはだれか ピエール・バイヤール

アガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」の真犯人は、誰だったのか。
精神分析の専門家である著者が、隠された真実を暴く……。

とても面白かったです。

「アクロイド殺し」は、医者の一人称で書かれた話で、
読み終わると、医者が不誠実な語り手であったことがわかるのですが、
この本では、更に一歩進んで、医者が真犯人を守るために隠していたことを暴き出します。

最後に明かされる真犯人の正体は、意外なものでした^^;

でも、私の考えとしては、

真犯人が凶器をいつ手に入れたのか?
真犯人が一刺しでアクロイドを殺害することができるか?

という不明な点があるので、

従来通りの犯人説を支持したいと思います。

いろいろな推理ができるのが、ミステリーの面白いところですね。


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ハラハラドキドキのSF-最果ての銀河星団-

最果ての銀河星団 ヴァーナー・ヴィンジ

250年のうち35年間だけ光を放つ恒星、オンオフ星。
その星系には、蜘蛛型生命体の住む惑星があった。
人類の二大勢力、“チェンホー”と“エマージェント”は、惑星の資源を求めてその惑星に船団を送る。
しかし、“チェンホー”と“エマージェント”の戦闘が勃発し、船団は航行不能になる。
人類は、蜘蛛型生命体が文明を発達させて、船団を航行可能にしてくれるのを待つことになる……。

とても面白いSFでした。

人類間の争いと、蜘蛛型生命体の国どうしの争いが並行して描かれます。

人間のキャラクターも、蜘蛛型生命体のキャラクターも、どちらも魅力的でした。

ホラ吹きの老いぼれと周りから思われているファム・トリンリが、実はめちゃくちゃかっこいい。
蜘蛛族の天才科学者シャケナーもかっこいい。
悪役は、容赦なく悪くて、その点もよかったです。

タグ: SF
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壮大な命の物語-火の鳥 2 未来編-

火の鳥 2 未来編 手塚治虫

未来の地球。地上は荒廃し、人類は巨大な地下都市で生活していた。
マサトは、禁止されている不定形生物のタマミと暮らしていることがばれて、地下都市からタマミと一緒に逃げ出す。
地下都市のコンピューターが暴走し、都市間で核戦争が勃発する。
火の鳥から永遠の命を与えられたマサトは、全ての生き物が死に絶えた地球で、人類を復活させることになる。

とてもスケールの大きなお話でした。

マサトが、火の鳥に連れられてミクロの世界からマクロの世界までを体験するところとか。
マサトが何十億年も人類の発生を待ち続けるところとか。

戦争が起きることを知って地下都市から逃げ出したロックが、地下都市の爆発孔の傍で、放射線にさらされて死を待つシーンの絵もよかったです。

あと、とても人間らしいロボットのロビタがかわいかったです。
猿田博士はロビタを作ることができたのに、なぜ恋人のロボットを作ることはできなかったのでしょうか?
女性型ロボットがドームを守るために自爆した時に、ロビタが「彼女タチハ心カラ博士ヲ愛シテイマシタ」と言っているので、猿田博士のほうに彼女たちを信じる心が足りなかったのかもしれません。

最後に火の鳥は言います。
「今度の人類こそきっとどこかで間違いに気づいて……
生命を正しく使ってくれるようになるだろう」

タグ:漫画
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火の鳥は命を見守っている-火の鳥 1 黎明編-

火の鳥 1 黎明編 手塚治虫

古代の日本。ヤマタイ国の女王ヒミコは、不老不死をもたらす火の鳥を探していた。
少年ナギの村はヤマタイ国に滅ぼされ、ナギはヒミコに仕える猿田彦の奴隷となる。
一方、ナギの姉ヒナクと夫のグズリは、火の山の噴火により洞窟に閉じ込められてしまう。

ナギと猿田彦の間に生まれる愛情が素敵でした。
この話の中で一番幸せなのは、猿田彦かもしれません。

私は、中学生の時にこの本を読んで、「怖い話だなー」と思った記憶があるのですが、
大人になってあらためて読んでみたら、怖いとは思いませんでした。

哀しい話だけれど、希望の持てるラストだなと思いました。
あと、ちょいちょいギャグが入っていて笑えました。昔は気づかなかったな……。


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ミステリーの名作-そして誰もいなくなった-

そして誰もいなくなった アガサ・クリスティ

孤島に招かれた10人の男女。
夕食の席で、どこからともなく聞こえる声が10人の罪を暴き立てる。
そして、彼らは童謡の歌詞のとおりに一人ずつ殺されていく……。

テレビ朝日の「そして誰もいなくなった」のドラマを見て、あらためて本を読みたくなり読みました。

とっても面白かったです。
最高のミステリーだなぁ。

ぐいぐい引き込まれるストーリーと、謎解きの面白さ。

テレ朝のドラマも面白かったです。

原作では警察は謎を解けませんでしたが、ドラマのほうは沢村一樹さん演じる警部が謎解きをします。
警部が最後に「殺人に芸術なんてない」と言い切るところが爽やかでした。

渡瀬恒彦さんの熱演も素晴らしかったです。

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幽霊譚から吸血鬼まで-見えるもの見えざるもの-

見えるもの見えざるもの E・F・ベンスン

気品があって馥郁たる怪奇小説短編集です。

「恐怖の峰」
雪山に雪男のような怪物が現れる話。スリリングでした。

「幽暗(くらき)に歩む疾病(えやみ)あり」
いわくつきの家に住んだ男性が、吸血ナメクジに襲われる話。

「アムワース夫人」
短い話で、これだけしっかりと吸血鬼を描き切っているというのがすごいと思いました。

「ロデリックの物語」
幽霊譚。美しいお話でした。心臓が悪くても死を恐れずに行動するロデリックが、素敵でした。

タグ: ホラー
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