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猿がヒーロー役のSF-ガンメタル・ゴースト-

ガンメタル・ゴースト ガレス・L・パウエル

事故によって脳をジェルウェアに置き換えた女性記者、
自分の母親が社長をしている会社に不法侵入することになった若き皇太子、
英空軍に所属する不死身のエースパイロット、
三人はこの世界を救うことができるのか……。

サクサク読めて面白かったです。

展開が早くてスリリングで、ハリウッド映画っぽいお話でした。

ストーリーにはあまり新しさを感じませんでしたが、エースパイロットの猿がかっこよかったです。
タグ: SF
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誰が殺されるのか?-四人の女-

四人の女 パット・マガー

貧しい家に生まれ、貪欲に成功を追い求め、人気絶頂のコラムニストになったラリー。
ラリーは、ある晩、四人の女性(前妻、現夫人、愛人、フィアンセ)をパーティーに招く。
彼には、四人のうちの一人を殺す計画を立てていた……。

とても面白いミステリーでした。

それぞれの人物の性格描写が素晴らしかったです。

ラリーは悪い人ではあるけれど、根っからの悪人とも思えず、ラストシーンには切なさを感じました。

もしも、あの時ああなっていれば……とかいろいろ考えてしまいました。

映像化されたら、面白い作品になりそうなお話です。

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立場の違う二人の出会い-死者の短剣 惑わし-

死者の短剣 惑わし L・M・ビジョルド

地の民の娘フォーンは家出をして、大都市へと向かっていた。
しかし、街道で悪鬼の手下に襲われてしまう。
その時、フォーンを助けてくれたのは、湖の民のダグ。
その出会いが二人の運命を大きく変える……。

まあまあ面白かったです。

悪鬼とか湖の民の能力とか設定は面白いし、フォーンとダグの心情も丁寧に描かれていてよかったのですが、フォーンとダグが結婚するまでの、フォーンの家族とのいざこざが面倒くさくて退屈でした……。

4部作の第一作ということなので、
これからどんどん面白くなるのかもしれません。

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幻想的な幽霊譚-デ・ラ・メア幻想短篇集-

デ・ラ・メア幻想短篇集 ウォルター・デ・ラ・メア

詩的で、ちょっと不思議な短編集でした。

幽霊が出てくるお話が多いですが、そんなに怖くはありません。

「謎」
祖母と暮らすことになった子供達。
子供達は一人ずつ消えていき……。

怖いような怖くないような。

「ケンプ氏」
崖の上の屋敷には、奇妙な男性が住んでいた。

幽霊屋敷よりも、崖の上に辿り着くために四苦八苦するところが面白かったです。

「一瞥の恋」
生まれつきの障害で、上を向くことができず、常に足下しか見られない青年。
女性の手袋を片方拾い、それを持ち主に返そうとするが……。

ハッピーエンドではないですが、美しい話でした。

この本の表紙は、おどろおどろしい絵なのですが、そんなにおどろおどろしい話はなかったです。

「一瞥の恋」の菩提樹の下で青年と女性が過ごすシーンが印象に残りました。

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珠玉のSF短編集-ウは宇宙船のウ-

ウは宇宙船のウ レイ・ブラッドベリ

SF界の抒情詩人ブラッドベリの短編集です。
16篇が収録されています。

「宇宙船」
宇宙に行きたいと思っている男。
でも、家族で宇宙旅行をするためのお金はない。
男は模型の宇宙船を購入し……。

どういう結末になるんだろうとハラハラしましたが、ハッピーエンドでよかったです。

「いちご色の窓」
火星に移住した家族。
でも、妻はホームシックにかかり……。

夫が熱く語る“火星に移住する意味”に感動しました。

「霜と炎」
日が昇ると灼熱地獄、日が沈むと極寒の地と化す惑星に、宇宙船が墜落した。
乗組員の子孫は、放射線により、八日間で急速に成長し死ぬという過酷な運命に翻弄される……。

発想がすごいです。
急速に成長するために始終何か食べてなきゃいけないというのは、リアリティがありますね。
読んでいて、主人公をめちゃくちゃ応援してしまった。

「タイム・マシン」
タイム・マシンを見せてくれるという友達についていくと、そこにいたのは一人の老人だった。
彼が語りだす昔話は……。

優しくて美しいお話でした。
少年たちと大佐の触れ合いが素敵です。
高齢社会に生きる日本人が読むべきお話。

タグ: SF
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未知の惑星でサバイバル-ルナ・ゲートの彼方-

ルナ・ゲートの彼方 ロバート・A・ハインライン

高校生のロッドは、未知の惑星でのサバイバルテストに挑む。
だが、テスト期間が終わっても、帰るためのゲートは現れず、ロッドは仲間とともに本当のサバイバルを始めることになる……。

面白かったです。

ネタバレあります。







「十五少年漂流記」とか「蠅の王」系のお話です。

現地の生物との戦い、仲間との確執などなどを乗り越えて、
充実した生活を送れるようになった、と思った矢先に、
帰るためのゲートが現れるって、「そりゃないよ」という感じですよね。

でも、その時知る大人の汚さ、現実世界の厳しさが、本当の通過儀礼なんでしょうね。

タグ: SF
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少年の苦悩と成長を描いたお話-パワー

パワー(西のはての年代記3) アーシュラ・K・ル=グウィン

都市国家エトラで、奴隷として生きる少年ガヴィアには、起こった出来事を全て記憶する記憶力と、
まだ起きていない出来事を“思い出す”という予知の能力があった。
ある日、ガヴィアの精神を深く傷つける事件が起こり、ガヴィアは放浪を始める……。

「ギフト」、「ヴォイス」よりも重い話に感じましたが、とても面白かったです。

奴隷制度にそれほど疑いを持たずに生きていたガヴィアでしたが、
ある事件をきっかけに屋敷を出ます。

幼い時から奴隷として育てられた人間が、奴隷制度の“悪”に気づいて、“自由”を知るのは、
難しいことなんだなと思いました。

ガヴィアが放浪して、荒野で老人クーガーと暮らすシーンに、特に心をひかれました。

ガヴィアは二つの川を越えて追手から逃げるのですが、
二つの川には象徴的な意味がありそうですね。
一度死んで、再び生きるという意味かな。

この本で「西のはての年代記」は完結ですが、このあとガヴィアはどうなるのだろう、
エトラに帰ったりするのかなぁ、といろいろと続きが気になります。

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ワクワクする冒険-アブダラと空飛ぶ絨毯

アブダラと空飛ぶ絨毯-ハウルの動く城2 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

絨毯商人アブダラは、ある日、魔法の絨毯を手に入れる。
その絨毯に連れていかれた庭で、アブダラは美しい姫に出会う。
二人で駆け落ちしようとした矢先に、姫は魔神にさらわれてしまう……。

とても面白かったです。

「ハウルの動く城2」とありますが、アブダラが主人公の冒険物語です。

女性陣が、頭がよくて行動的でかっこよかったです。

大団円で、みんな幸せになるラストがよかったです。

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少女の成長と異なる文化の融和-ヴォイス-

ヴォイス 西のはての年代記2 アーシュラ・K・ル=グウィン

都市国家アンサルは、オルド人に侵略された。
少女メマーは、オルド人への憎しみを胸に育つ。ある日、高地生まれの詩人オレックとその妻グライがアンサルにやってきて、メマーの運命が動き始める……。

「ギフト」から約20年後が舞台です。

メマーは、オルド人に乱暴された母親から生まれた少女なのですが、変にひねくれていなくて、すごくいい子。道の長や第二の母親に愛情をもって育てられたからでしょうね。

メマーは予言を授かる能力を持っているけれど、予言の意味がちゃんとわかるのは、あとになってからなのです。

アンサルが独立(に近いもの)を勝ち取ることができたのは、魔法の力ではなく、現実的な個々の人間の努力によるところが大きいのでしょうね。

大人になったオレックやグライも魅力的でした。

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頑張ればホームズみたいになれるかな?-シャーロック・ホームズの思考術-

シャーロック・ホームズの思考術 マリア・コニコヴァ

コナン・ドイルの書いたシャーロック・ホームズの物語を紐解きながら、直感的で短絡的な<ワトスン・システム>ではなく、徹底的で分析的な<ホームズ・システム>を推奨する。

<マインドフルネス>の素晴らしさについて書かれた心理学の本です。

私はホームズも心理学も好きなので、楽しく読みました。

人間が偏見や思い込み、その他の刺激によって、誤った判断をしがちだということを理解していれば、
もっと慎重に正しい判断をできるようになるのかもしれませんね。
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