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エスパー対殺人犯-破壊された男-

破壊された男 アルフレッド・ベスタ―

テレパシー能力を持つエスパーの活躍により、殺人は未然に防がれるようになっていた。
しかし、大企業の社長ベン・ライクは仇敵を殺害する。殺人犯リンクと、エスパーである捜査官パウエルの息詰まる攻防戦。リンクを追い詰めたと思ったパウエルだが……。

リンクは、自分の思考をよまれないように、一度耳にすると頭から離れなくなる歌を使うのですが、
そういう歌、ありますよね^^;

リンクが少しかわいそうだったな。

最後はハッピーエンドなんですけどね。

タグ: SF

少年の成長を描いたSF-銀河帝国を継ぐ者-

銀河帝国を継ぐ者 ガース・ニクス

遥かな未来。銀河帝国は、一人の皇帝と一千万人のプリンスによって統治されていた。
プリンス候補として両親から引き離され、肉体改造と訓練ののちプリンスになった少年ケムリは、帝位継承をめぐる争いに身を投じる。

読みやすくて面白いSFでした。

超人的な能力を持った主人公が、その力をなくした時に初めて愛の素晴らしさを知るという感動的なお話でした。

SF的なガジェットも面白かったです。

ケムリの姉が最後にケムリに見せてくれた両親の姿に、ほろりとしてしまいました。

タグ: SF

がめつい商人が事件を解決するSF-タフの方舟-

タフの方舟1 禍つ星 ジョージ・R・R・マーティン
タフの方舟2 天の果実 ジョージ・R・R・マーティン

ハヴィランド・タフが主人公の連作短編集です。

「タフの方舟1」は以下の三篇です。

「禍つ星」
定期的に疫病が発生する星。その原因が胚種船にあると知った研究者達は、
その船を手に入れようと争う。商人ハヴィランド・タフもその戦いに巻き込まれ……。

巨漢で白皙で、慇懃無礼なタフは、他には見られない唯一無二のキャラクターです。
船の中に保存されていた怪物達が次々に解放される場面はとてもスリリングでした。

「パンと魚」
人口増加により食糧不足に悩まされる星。船の修理のためにその星に立ち寄ったタフは、
環境エンジニアとしてその星を助けることになる。

「守護者」
人類が入植した惑星に、突然怪物が現れる。海、空、陸……あらゆるところから現れる様々な怪物たち。
タフがその謎を解く。

「タフの方舟2」
「タフの再臨」、「魔獣売ります」、「わが名はモーセ」、「天の果実」の四編です。

「タフの再臨」と「天の果実」は、「パンと魚」の続編です。
「天の果実」で、タフが初めて人間らしいところを見せるのですが、そこが少しドキドキしたなぁ。
トリー・ミューンが全ての責任を背負わなくても、国民投票で決めればいいのでは……と思ったのですが。

タグ: SF

機械生命の進化-造物主の選択-

造物主の選択 ジェイムズ・P・ホーガン

土星の衛星タイタンでは、意識を持ち自己増殖する機械生命が文明を発達させていた。
人類は、タロイドと呼ばれる人類型の機械生命と接触し調査を開始した。
タロイドが民主的な政治体制になるのを支援する人々、タイタンの資源を地球のために利用しようとする人々、更に機械生命を生み出した造物主が入り乱れ……インチキ心霊術師ザンベンドルフは、タロイドを救うことができるのか?!

とっても面白かったです。

機械生命がどのように進化したのかという話が面白かったー。
突然変異と自然淘汰で進化していったという話なのですが、その部分だけでもこの本を読む価値があると思います。

更に、ザンベンドルフのキャラクターの面白さ。
インチキ心霊術師というか天才詐欺師というか、そういうキャラです(笑)
頼りになるなぁ。

人工知能の「ジニアス」もナイスなキャラクターだったな。
ジニアスと造物主との戦いがスリリングで面白かったです。

タグ: SF

全世界の終末SF-結晶世界-

結晶世界 J・G・バラード

サンダースは、不倫関係にあった人妻を追ってアフリカのマタール港に行く。
そこで、片腕が水晶のように結晶化した死体が発見される。それは、世界の終末の前触れだった……。

世界が終末に向かい、主人公はそれに抗うことなく滅びへと進んでいくという点では、
「沈んだ世界」とよく似ているお話です。

「結晶世界」のほうが、スケールの大きさと美しさはあるかな。
太陽まで結晶化しちゃうし……。

登場人物の関係性も、「結晶世界」のほうが洗練されています。

映画化されたら、すごい映画になるだろうなぁ。
タグ: SF

動物のトリビアが楽しい-残念ないきもの事典-

おもしろい!進化のふしぎ 残念ないきもの事典 今泉忠明

人間から見たらちょっと“ざんねんな”いきものたちを紹介している本です。

小学生も大人も楽しめる本でした。

私は、シマリスの尻尾が取れるというのが衝撃的でした。

うちの娘は、ページの下にあるパラパラ漫画に夢中になっていました。
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異星生物との和解-襲撃!異星からの侵入者-

襲撃!異星からの侵入者<上><下> デイヴィッド・ファインタック

主教に暴言を吐いてしまったぼくは、屋敷から逃げ出し、友達のケヴィンを訪ねた。
そして、ケヴィンに連れられて宇宙艦<オリンピアッド>に乗り込む。
そこで出会ったのは、艦長のニコラス・シーフォート。彼は、ぼくの父親を殺した人だった……。

ネタバレありの感想です。

今回も面白かったです!

主人公は、デレク・カーの息子、ランディ。

シーフォートは相変わらず不幸で、登場して数分でランディに頭を殴打され昏睡状態に。
なんて不幸なんだ(笑)

ランディは思ったことをすぐ行動に移してしまうタイプの子で、様々なトラブルを引き起こすことになってしまうのです。
でも、ランディのおかげで<魚>との対話が成立したわけですが。

フィリップ・タイアが出てきたところは、かなりぐっときました。

ラストはちょっと笑ってしまいました。
軌道ステーションにいるとは言ったけど、ステーションを移動させないとは言っていない、というところ。
地球に到着した主教たちは相当驚くでしょうね(笑)

お気に入りの台詞。

シーフォートがランディに言う台詞。
「わたしはきみ自身の存在においてきみのことを愛している」
愛、だなぁ。

トリヴァーが、シーフォートについて言う台詞。
「かれは、ばか野郎だが、“おれのばか野郎”だ」
トリヴァーったらもう(照)

この本で、シーフォートのシリーズが終わってしまうのが非常に残念です。
また「大いなる旅立ち」から読み返すしかない!


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科学への信頼に満ちたSF-創世記機械-

創世記機械 ジェイムズ・P・ホーガン

天才科学者クリフォードは、無限のエネルギーを生み出すことのできる理論を構築した。
だが、その理論を使って兵器を作ろうとする上役たちに研究所を追い出されてしまう。
クリフォードは新たな場所で研究を進めるが……。

科学に対する信頼に支えられた硬派なSFでした。

クリフォードが兵器の開発を始めるところでは、このまま世界は破滅してしまうのだろうか、と不安になりましたが、ラストは爽やかな終わり方でした。
タグ: SF

終末SF-沈んだ世界-

沈んだ世界 J・G・バラード

気候変動により、地球は熱帯化し、大陸の大部分は水没した。
国連調査部隊に加わった生物学者のケランズは、水没した都市で動植物の調査をしていたが、
次第に太陽の夢に憑りつかれ……。

この話は悲劇、なのかなぁ。
本人が選んだ道ならそれでよいという気もしますが。

なんとなく黒澤明の「夢」を思い出しました。
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優しすぎるSF-ジョナサンと宇宙クジラ-

ジョナサンと宇宙クジラ ロバート・フランクリン・ヤング

たんぽぽ娘」を書いた優しすぎるSF作家の短編集です。
心が洗われるようでした。「ゴッド・ガン」のあとに読んだから特に(笑)

「九月は三十日あった」
男性は、店で「教師」のアンドロイドを買う。
だが、妻も子供もそのアンドロイドを気に入らなくて……。

ノスタルジーにあふれたお話でした。
ラストが悲しくも爽やかでした。

「ジョナサンと宇宙クジラ」
艦隊は、宇宙を旅するクジラと遭遇した。ジョナサンはクジラを殺害するために派遣されるが……。

優しいけれど転職ばかりしている少年が、自分の居場所を見つけるお話。
ジョナサンが抱く宇宙クジラを擬人化したイメージ(階段を下りてくる少女)が、いいなぁ。

「リトル・ドッグ・ゴーン」
アルコールにおぼれ落ちぶれた俳優が、一匹の犬と出会う。その犬は、瞬間移動ができた。

犬の忠実さに涙。
と思ったら、犬があるものを残していたことがわかって、更に感動。

ジャングルドクター
異星の少女は、勤務先の精神病院に行く予定だった。しかし、手違いから地球に来てしまう。
雪の中で倒れていた少女をある男が救う。その男の心の中をのぞきみた少女は……。

男をほうっておくこともできたのに、そうしなかった少女は優しいなぁ。
まさにシュバイツァー。

「いかなる海の祠に」
遺産を相続して金持ちになった男が、ある女性と出会う。二人は結婚するが、女性の体に変化が起こり……。

女性の変化とともに、二人の関係が変化してしまうのが切ないです。
でも、どちらも相手を思いやっていたところに感動しました。

タグ: SF
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