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全世界の終末SF-結晶世界-

結晶世界 J・G・バラード

サンダースは、不倫関係にあった人妻を追ってアフリカのマタール港に行く。
そこで、片腕が水晶のように結晶化した死体が発見される。それは、世界の終末の前触れだった……。

世界が終末に向かい、主人公はそれに抗うことなく滅びへと進んでいくという点では、
「沈んだ世界」とよく似ているお話です。

「結晶世界」のほうが、スケールの大きさと美しさはあるかな。
太陽まで結晶化しちゃうし……。

登場人物の関係性も、「結晶世界」のほうが洗練されています。

映画化されたら、すごい映画になるだろうなぁ。
タグ: SF
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動物のトリビアが楽しい-残念ないきもの事典-

おもしろい!進化のふしぎ 残念ないきもの事典 今泉忠明

人間から見たらちょっと“ざんねんな”いきものたちを紹介している本です。

小学生も大人も楽しめる本でした。

私は、シマリスの尻尾が取れるというのが衝撃的でした。

うちの娘は、ページの下にあるパラパラ漫画に夢中になっていました。
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異星生物との和解-襲撃!異星からの侵入者-

襲撃!異星からの侵入者<上><下> デイヴィッド・ファインタック

主教に暴言を吐いてしまったぼくは、屋敷から逃げ出し、友達のケヴィンを訪ねた。
そして、ケヴィンに連れられて宇宙艦<オリンピアッド>に乗り込む。
そこで出会ったのは、艦長のニコラス・シーフォート。彼は、ぼくの父親を殺した人だった……。

ネタバレありの感想です。

今回も面白かったです!

主人公は、デレク・カーの息子、ランディ。

シーフォートは相変わらず不幸で、登場して数分でランディに頭を殴打され昏睡状態に。
なんて不幸なんだ(笑)

ランディは思ったことをすぐ行動に移してしまうタイプの子で、様々なトラブルを引き起こすことになってしまうのです。
でも、ランディのおかげで<魚>との対話が成立したわけですが。

フィリップ・タイアが出てきたところは、かなりぐっときました。

ラストはちょっと笑ってしまいました。
軌道ステーションにいるとは言ったけど、ステーションを移動させないとは言っていない、というところ。
地球に到着した主教たちは相当驚くでしょうね(笑)

お気に入りの台詞。

シーフォートがランディに言う台詞。
「わたしはきみ自身の存在においてきみのことを愛している」
愛、だなぁ。

トリヴァーが、シーフォートについて言う台詞。
「かれは、ばか野郎だが、“おれのばか野郎”だ」
トリヴァーったらもう(照)

この本で、シーフォートのシリーズが終わってしまうのが非常に残念です。
また「大いなる旅立ち」から読み返すしかない!


タグ: SF
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科学への信頼に満ちたSF-創世記機械-

創世記機械 ジェイムズ・P・ホーガン

天才科学者クリフォードは、無限のエネルギーを生み出すことのできる理論を構築した。
だが、その理論を使って兵器を作ろうとする上役たちに研究所を追い出されてしまう。
クリフォードは新たな場所で研究を進めるが……。

科学に対する信頼に支えられた硬派なSFでした。

クリフォードが兵器の開発を始めるところでは、このまま世界は破滅してしまうのだろうか、と不安になりましたが、ラストは爽やかな終わり方でした。
タグ: SF
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終末SF-沈んだ世界-

沈んだ世界 J・G・バラード

気候変動により、地球は熱帯化し、大陸の大部分は水没した。
国連調査部隊に加わった生物学者のケランズは、水没した都市で動植物の調査をしていたが、
次第に太陽の夢に憑りつかれ……。

この話は悲劇、なのかなぁ。
本人が選んだ道ならそれでよいという気もしますが。

なんとなく黒澤明の「夢」を思い出しました。
タグ: SF
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優しすぎるSF-ジョナサンと宇宙クジラ-

ジョナサンと宇宙クジラ ロバート・フランクリン・ヤング

たんぽぽ娘」を書いた優しすぎるSF作家の短編集です。
心が洗われるようでした。「ゴッド・ガン」のあとに読んだから特に(笑)

「九月は三十日あった」
男性は、店で「教師」のアンドロイドを買う。
だが、妻も子供もそのアンドロイドを気に入らなくて……。

ノスタルジーにあふれたお話でした。
ラストが悲しくも爽やかでした。

「ジョナサンと宇宙クジラ」
艦隊は、宇宙を旅するクジラと遭遇した。ジョナサンはクジラを殺害するために派遣されるが……。

優しいけれど転職ばかりしている少年が、自分の居場所を見つけるお話。
ジョナサンが抱く宇宙クジラを擬人化したイメージ(階段を下りてくる少女)が、いいなぁ。

「リトル・ドッグ・ゴーン」
アルコールにおぼれ落ちぶれた俳優が、一匹の犬と出会う。その犬は、瞬間移動ができた。

犬の忠実さに涙。
と思ったら、犬があるものを残していたことがわかって、更に感動。

ジャングルドクター
異星の少女は、勤務先の精神病院に行く予定だった。しかし、手違いから地球に来てしまう。
雪の中で倒れていた少女をある男が救う。その男の心の中をのぞきみた少女は……。

男をほうっておくこともできたのに、そうしなかった少女は優しいなぁ。
まさにシュバイツァー。

「いかなる海の祠に」
遺産を相続して金持ちになった男が、ある女性と出会う。二人は結婚するが、女性の体に変化が起こり……。

女性の変化とともに、二人の関係が変化してしまうのが切ないです。
でも、どちらも相手を思いやっていたところに感動しました。

タグ: SF
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奇才が描く不思議な世界-ゴッド・ガン-

ゴッド・ガン バリントン・J・ベイリー

奇才ベイリーのSF短編集です。
よくこんなこと思いつくなぁと感心してしまうようなお話が多かったです。

「ゴッド・ガン」
男は、神を殺せる銃を発明した。

神は光から世界を作ったのだから、光で神を殺せるはずだという発想が面白かったです。
でも、神様を殺しちゃ駄目。

「地底潜艦〈インタースティス〉」
地底潜艦とは、地中に潜る戦艦のこと。地中に潜る実験は成功したが、地上に戻れなくなってしまった。
このまま、潜り続けて地球の反対側から出てくるしかない……。

地中にそんな世界があったとは……という驚き。

「ブレイン・レース」
友人が獣に襲われて死亡した。高度な医療技術を持っている異星人“チド”なら友人を救えるのではないかと、
チドを頼ってみたが……。

チドはチャイルドから来てるのでしょうか。
子供のような残酷さを持っているエイリアンです。
命を無駄にしちゃ駄目です。と言っても、本人たちには全然悪気がないんだろうな。

「蟹は試してみなきゃいけない」
子孫を残すために頑張る蟹の一生。

子孫を残せなかった蟹の最期は切ないです。

「邪悪の種子」
不死の異星人とその不死の秘密を暴こうとする男の長い闘い。

不死は恩恵ではなく、実は……というお話です。

タグ: SF
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リアルなゾンビ戦争-WORLD WAR Z-

WORLD WAR Z マックス・ブルックス

ゾンビ戦争から約10年後、著者は生き残った人々にインタビューを始めた。
アメリカ、ロシア、ドイツ、日本……様々な国の様々な人々が語る悲劇の顛末……。

ゾンビが好きな人にも、そうでない人にもお勧めの一冊です。

ゾンビは出てきますがそれだけではなくて、ゾンビ戦争によって起こる軍隊内部の粛清や、
荒廃した国をどう立て直すかなど様々な観点から描かれているので、ホラーが嫌いな人も読めるお話だと思います。

特に読んでもらいたいのは、日本のパート。
著者は日本に詳しいようで、「松本と浜田の納税証明書」とかさらっと出てくる(笑)
小松博士は、小松左京へのオマージュかな。
引きこもりの男の子が、気づいたらゾンビだらけのマンションに取り残されていて、そのマンションから脱出するというお話なのですが、外国人が書いたとは思えないリアリティがあって、ちょっとファンタジーが入っている結末もすんなり受け入れられます。

あと、「座頭市」のようなかっこいいおじさんが出てきます。

他の国のパートも、たぶんリアルに描いてあるんだろうな。
アメリカが第二次世界大戦で勝った理由とか、イギリス人の王室に対する気持ちとか、歴史や社会の勉強にもなりました。

悲劇を経験した人がたくさん出てきますが、皆、ゾンビ戦争を生き抜いた人であるということに、希望を感じました。

映画の「ワールド・ウォーZ」とは、まったく別のお話でした。
映画は映画で、面白かったですけどね。

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どの話も面白いSF短編集-影が行く-

影が行く ホラーSF傑作選 中村融 編訳

どの話も面白い、お得な短編集でした。

「消えた少女」 リチャード・マシスン
少女の姿が突然消える。声はするけれど、姿が見えないのだ……。

そのまま“トワイライト・ゾーン”という感じのお話でした。

「群体」 シオドア・L・トーマス
下水道の中で、人食いスライムが発生する。街はパニック

スライムが発生する理由づけがなかなか科学的でした。
展開がスピーディで面白かったです。

「影が行く」 ジョン・W・キャンベル・ジュニア
南極探検隊が氷の中から異星生物を発掘する。異星生物が蘇った時、基地は恐怖に包まれる。

何回も読んだことのある話なのですが、やっぱり面白かったです。
誰がエイリアンで誰が人間なのかわからないという緊迫感。
“遊星からの物体X”の原作ですが、映画も面白かったなぁ。

「探検隊帰る」 フィリップ・K・ディック
火星探査に行った宇宙船が、地球に帰ってくる。
歓迎されると思っていたクルー達だが……。

クルー達がかわいそうで切なくなりました。

「ヨー・ヴォムビスの地下墓地」 クラーク・アシュトン・スミス
地下墓地を調査する探検隊が発見したものとは?

ストーリーは大体予想がつきましたが、怪物の造形が気持ち悪くてよかったです。

「唾の樹」 ブライアン・W・オールディス
農場の池に隕石が落ちてから、奇妙な出来事が起こるようになった。
農場の動植物が大量に繁殖するようになり、不可視の生き物が農場を歩き回る……。

異星人侵略SFです。徐々に変化していく農場の様子が不気味でした。
H・G・ウェルズはこの話をもとにして「宇宙戦争」を書いたのだ、という設定のお話です。

タグ: SF
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闇が引き起こす世界の終り-夜来たる-

夜来たる 長編版 アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ

六つの太陽が空を巡り、夜が存在しない惑星。
闇を知らない人々の世界に、二千年に一度の夜が訪れる。
その時、世界はどうなるのか……。

アイザック・アシモフの短編をロバート・シルヴァーバーグが長編化した小説です。
(短篇は未読です。)

とっても面白かったです。

考古学者は何層にも重なった遺跡を発見する。遺跡は何度も火災にあっていた……。
天文学者は未発見の天体の存在に気づく……。
心理学者は闇が人を狂気に陥れることを実感する……。

様々な立場の人々が遭遇する出来事が、徐々に悲劇的な天災へとつながっていく展開がスリリングでした。

天災と言いつつ、人災でもあるわけですが……。

老天文学者の最期がかわいそうだったなぁ。

地球人にとっての「二千年に一度の夜」は、なんなのかなぁとかいろいろと考えさせられました。

タグ: SF
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