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サイバーパンクという新しい時代を作ったSF-クローム襲撃-

クローム襲撃 ウィリアム・ギブスン

SF短編集です。一部、共作もあります。

「記憶屋ジョニイ」
キアヌ・リーブス主演映画「JM」の原作です。
「JM」は見たのですが、あまりよく覚えていない……。
SFという言語で書いた詩のようなお話。

「ガーンズバック連続体」
失われた未来の写真を撮り続けるうちに、ぼくは失われた未来を見るようになる。
それは完璧な世界……。

結構好きです。
高速道路が八十車線になるところとか。

「ホログラム薔薇のかけら」
パーカーは、去った恋人の記憶を体験する。

純文学っぽいSFでした。

「ふさわしい連中」ジョン・シャーリイとの共作
コレッティは、バーである女性に出会う。
彼女を尾行したコレッティは、彼女の姿が変化するのを目撃する。次の酒場にぴったりの姿に。

世にも奇妙な物語っぽい話でした。

「辺境」
<ハイウエー>。それは、深宇宙との通路。
そこから帰ってきた宇宙飛行士は、狂気に侵されていた。

深宇宙を見てしまって狂うというと、S・キングの短編「ジョウント」を思い出します。

「赤い星、冬の軌道」ブルース・スターリングとの共作
コロリョフ大佐の滞在する宇宙ステーションが閉鎖されることになった。
大佐達はストライキをするが……。

最後に登場する人達が意外でした。

「ニュー・ローズ・ホテル」
おれとフォックスは、ヒロシ博士の引き抜きを計画した。
サンディーという女性を利用して、計画はうまく実行されたかに思えたが……。

ギブスンらしいお話でした。
ニュー・ローズ・ホテルは、成田にあるカプセルホテル。
カプセルホテルって、外国人が見たら変なものに思えるんでしょうね。

「冬のマーケット」
外骨格をつけた少女が作ったプログラムは、大ヒットした。
そして、彼女はネットに融けこんだ。

これも、ギブスンらしいお話。

「ドッグファイト」マイクル・スワンウィックとの共作
ディークは、ある店に入り、ビリヤード台の上で行われる戦闘機の空中戦を見る。
彼は、そのゲームの達人を打ち負かそうとする。

こちらは、あまりギブスンらしくないお話。
出てくる小物はギブスンっぽいけれど、ラストの絶望感がギブスンっぽくない。

「クローム襲撃」
おれとボビイは、暗黒街のボス、クロームのシステムに侵入する。
ボビイにってのお守りは、リッキーという女。

システムへの侵入を視覚的に表現しているところが面白いです。
ハッカーを扱った映画やアニメの原点は、この話なんだろうなぁと思います。

タグ: SF
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静謐で美しいファンタジー-ギフト-

ギフト(西のはての年代記(1)) アーシュラ・K・ル=グウィン

ぼくは、「もどし」と呼ばれる「ギフト」(能力)を持つ一族に生まれた。
けれど、なかなかその「ギフト」を使えるようにならなかった。
ようやく現れた「ギフト」は「荒ぶるギフト」であり、その能力を抑えるために、ぼくは目隠しをして暮らすことになった……。

少年の成長を描いた、とても美しいファンタジーです。

ネタバレあります。










「ギフト」がなかなか現れないことへの苦悩、父親への尊敬と反発、幼馴染の少女への恋心……
揺れ動く少年の心情が繊細に描かれています。

少年が見せた「荒ぶるギフト」は、父親がやったことだった、と少年は結論づけるのですが、
本当かな。少年の「ギフト」だったのでは……というのは、深読みのしすぎ……?

ラストで、少年は、自分に「物語る能力」があることに気づき、家を出ます。
爽やかなラストでした。
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天才物理学者が活躍するSF-マッカンドルー航宙記-

マッカンドルー航宙記 チャールズ・シェフィールド

わたしは、宇宙船の船長。マイクロブラックホールを愛する変わり者の天才物理学者のマッカンドルーとともに、様々なトラブルを乗り越えていく。

とっても面白かったです。

第一話 キリング・ベクトル
第二話 慣性モーメント
第三話 真空の色彩
第四話 <マナ>をもとめて
第五話 放浪惑星

第二話で、マッカンドルーは画期的な宇宙船を発明するのですが、
その宇宙船に乗ったマッカンドルーが行方不明になってしまう。

宇宙船はどこにいたのかというと……言いたいけど、言えない(笑)

宇宙船の船長、ジーニーとマッカンドルーの関係が、大人っぽいおしゃれな感じでした。

SFとしてのアイディアが面白いし、キャラクターも面白くて、読みやすいSFでした。

タグ: SF
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怪物たちとの闘いにドキドキする-宇宙船ビーグル号の冒険-

宇宙船ビーグル号の冒険 A・E・ヴァン・ヴォークト

宇宙船ビーグル号は、科学者と軍人1000人を乗せ宇宙探索の旅に出た。
次々と襲いかかる怪物たちに、総合科学者のグローヴナーは立ち向かう。

とっても面白かったです。

怪物たちが魅力的でした。

肩に触手の生えた猫型生命ケアルが、かっこいい。
哀愁があって素敵なのです。

幻影を使うリーム人や赤い悪魔イクストルなど、いろいろな怪物が出てきますが、
科学者達とグローヴナーの知略で撃退していきます。

日本人の科学者、苅田さんが結構活躍していて、少し嬉しかった^^;


タグ: SF
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国立科学博物館に行ってきました

「深海展2017」を見に、上野の国立科学博物館に行きました。
朝早く行ったので、それほど待たずに中に入れました。

深海生物の標本がたくさんありました。ダイオウイカやデメニギスなどなど。

面白かったです。

その後、常設展示の地球館へ。

そこで見てしまったのは……「クジラの腸に住む寄生虫」の標本。
寄生虫多すぎ!
この前、アニサキスが話題になった時に、アニサキスが最終的にクジラの腸に行くというのを知り、「へぇー」と思っていましたが、標本を見て悟りました。

「クジラの腸って、寄生虫にとってのパラダイスなんだ!」

あと、

「この標本をつくった人の精神力、すごい……」

寄生虫のインパクトが強すぎて、深海展の記憶がどこかに行ってしまった……。

地球館はとても広くて全部見て回るのは断念しました。

また、機会があったら国立科学博物館に行ってみたいです。

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難解なSF-クロックワーク・ロケット-

クロックワーク・ロケット
エターナル・フレイム
アロウズ・オブ・タイム グレッグ・イーガン

わたしたちの宇宙とは異なる宇宙。
そこに生きる知的生物の母星が、「疾走星」により消滅しようとしていた。
女性物理学者ヤルダたちは、巨大なロケットを作った。そのロケットに乗れば、乗客たちの時間は無限になる。母星を救う方法を見つけることができるはずだ……。

難解なSFでした。

まず、登場人物たちの体の構造がよくわからない^^;
(そもそも人物じゃないけど)

更に、登場人物は研究者なので、物理学の解説がよく出てくるのですが、それもよくわからない^^;

数式は出てこずに、図で説明してあるのですが、わからない。

それでも、結末が気になって最後まで読みました。

登場人物たちに共感できるところがあったので、そこは面白かったです。

とりあえず、死なずに出産できるようになってよかったと思います。


タグ: SF
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ノスタルジックな青春小説-ジョイランド-

ジョイランド スティーヴン・キング

あの夏、ぼくは「ジョイランド」という遊園地でアルバイトを始めた。
そして、昔、遊園地のお化け屋敷で若い女性が殺された事件を知る。
お化け屋敷には、彼女の幽霊が出るのだという……。

ノスタルジーあふれる青春小説。
とっても面白かったです。

印象的なエピソードがいくつかあるのですが、
大学の階段下にいた架空の教授がホグワーツ魔法学校に転勤したというエピソードと、、
主人公が初めて犬の着ぐるみを着た時のエピソードが心に残りました。

実際に着ぐるみを着る人が、主人公のような気持ちで演技をしてくれていたらいいんだけどなぁ。

幽霊の話だけれども、ホラーではないので怖くはないです。

ラストシーンは、悲しくも美しくいシーンでよかったです。

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タイムマシンが出てくるSFの傑作(でも送るのは情報だけ)-未来からのホットライン-

未来からのホットライン ジェイムズ・P・ホーガン

スコットランドの古城で老物理学者がある機械を完成させた。
それは、過去にメッセージを送る機械。

面白かったです。

過去にメッセージを送ることで、人類に迫る災厄を防ぐことができたのですが、
その災厄のレベルが結構すごかったです。

歴史を書き換えるたびに今ある世界は消えてしまうのですが、
ラストは恋人どうしが再び巡りあうシーンで、爽やかな終わり方でした。
タグ: SF
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火星で生まれ育った男が引き起こす変革-異星の客-

異星の客 R.A.ハインライン

火星探査船で生まれ、ただ一人火星で生き残った男、ヴァレンタイン・マイケル・スミス。
宇宙船ヴィクトリア号は彼を地球に連れて帰った。
彼は人間であるが火星人でもあり、不思議な能力を持っていた……。

途中までは面白かったのですが、マイクが宗教を始めたあたりからいまいちのれなかった……。

マイクはイエス・キリストのような最期を迎えるわけですが、マイクの仲間がそれを穏やかに受け入れているのが、怖い……。

老作家のジュバルの反応が普通だよなぁと思いました。

タグ: SF
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青い星、火星-ブルー・マーズ-

ブルー・マーズ <上><下> キム・スタンリー・ロビンスン

「レッド・マーズ」、「グリーン・マーズ」に続く三部作の完結編です。

長寿化した<最初の百人>ですが、記憶障害や突然死に襲われるようになります。
サイモンは、記憶障害の治療のために<最初の百人>を呼び集めます。

この本で、サイモンとアンの過去が明らかになりました。
……ふ(笑)
お互い好きだったんですね。ようやく結ばれて、めでたしめでたしですね。
残された時間は少ないけれど……。

「レッド・マーズ」では赤い岩だけだった火星が、海のある青い惑星になって終わるというのがよかったです。

読み応えのある三部作でした。
タグ: SF
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